Audi A1に4日間乗ってみた感想

1.こんにちは

今回は「帰省兼ドイツ車を試す旅」と称して、audi A1をレンタルしてみました。

ニッポンレンタカーの外車レンタル(ヤナセ・プレミアムレンタカー)は借りられる人にいくつかの条件を課しており、例えば、「運転歴5年以上」だとか「25歳以上」など、ある程度クルマの運転に習熟していることが求められる規定になっています。しかし、このA1やVWPoloなど、比較的小型で非力な車種に関しては特に制限はありません。20歳の僕でもあっさりとレンタルすることができました。

今回は実家の京都に帰省するついでに、欧州車最小クラス(厳密には違うか?笑)の乗り心地や性能がどんなものか、4日間レンタルしてじっくりと試してみました。

僕自身、普段乗っているのが軽自動車で、特に運転技術に自信があるわけでもありません。なので、今回の記事の内容に関しては、欧州車に憧れを抱いている一人の素人のレビューということになります。

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2.レンタル開始

今回はニッポンレンタカー神戸三ノ宮支店を利用してみました。

沖縄からソラシドエアを使って神戸空港に到着。空港からレンタカー屋さんまではタクシーで移動します。タクシー代はニッポンレンタカー持ちということでしたが、空港からだとちょっと距離があるんですね。料金のメーターが3000円を超えたあたりでレンタカー屋さんに到着。わりと狭い道を通った先にあったので、返却するときちゃんとたどり着けるかな、、、などと考えつつ、レンタルの手続きを始めます。保険や免責額がどうとかややこしいオプション的なものを薦められるがままに追加していくと、最終的な料金は37000円に。レンタカーの料金として払う金額としては過去最高額でした。これにガソリン代とETC代がプラス1万ぐらいかなーと考えると来月と再来月のカード請求が怖くなってきます。笑

さて、無事にレンタルの手続きと料金の支払いが終わり、早速クルマに乗り込みます。操作方法は大丈夫ですか?などと聞かれるものの、ウインカーとワイパーが日本車と左右で逆ぐらいでしょ?なんとかなるでしょ笑 と、軽い調子でレンタカー屋さんを出発。これから4日間、じっくり試します。

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 3.運転が楽しい!

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走り出して最初に感じるのは回転性の高さ。レンタカー屋さんから出る際、ハンドルを切った瞬間にはっきりと分かりました。ボディの小さいコンパクトカーなので、小回りが効くのは当然といえば当然です。しかし、例えばフィットやヴィッツなど、同じサイズの日本車と比べても明らかに違いが分かります。うまい表現が思いつきませんが、細かいハンドル操作をしても思ったとおりにクルマを動かすことができます。

エンジンは排気量1000cc足らずのターボ。パワーも100馬力程度で数値だけ見ればいかにも非力な印象を受けます。しかしボディがとても軽いこともあって、アクセルを踏み込むと軽快に加速していきます。高速道路の合流や追い越しは全く問題無し。普通に日常で運転する分には必要十分な性能といっていいでしょう。

高速道路に乗ると高速域の安定性の高さに驚かされます。同クラスの日本車とは明らかに違います。180km/hでリミッターがかかる日本車とは違い、欧州車はだいたい2○○km/hまではふつうに出ます。今回はかなりの高速域まで速度を出してみましたが、スピードが速くなればなるほど、ハンドルががっしり重くなり、細かいブレが減ってゆくのが分かります。日本でそれぐらいのスピードで走ることはまずないですが、限界性能の高さが分かることは安心感に繋がります。

4.発進時のもたつき

イマイチだと思ったのが走り出しのもたつき感。停止状態からの発進がワンテンポ遅れます。このもたつき感、Audi車に採用されているDSG特有のものらしいのですが、ストップ&ゴーの多い都市部を運転しているとちょっとストレスに感じるかもしれません。また、神戸市街を抜けて六甲山を越える際、いわゆる坂道発進しなければならない状況になったときなど、この発進時のもたつきを顕著に感じます。これに関して言えばトランスミッションの性質なので仕方がないと割り切ることもできますが、慣れるまではちょっと違和感があります。

無事に六甲山を越えてしばらく田舎道を走ります。周りは田畑しか無いのに、けっこう交通量があるんですね。田舎者なので交通の流れに乗って運転するだけでエネルギーを使います。笑 グネグネした山道を走っていると、このクルマに乗って最初に感じたハンドリングの良さをしっかり味わうことができます。欧州車は日本車には無い運転の楽しさがある、などとよく言われていますが、確かに楽しい。

5.欧州車のブレーキは凄い

思い通りにクルマをコントロールできる楽しさを味わいつつ、実家の京都を目指します。欧州車のレビューをする上で欠かせないのが、ブレーキの性能です。ほんとによく止まる。高速域からのフルブレーキングなどは試しようがないのでわかりませんが、あえて感じたままに擬音で表すとすれば「ギューーっ」って感じです。わかりにくいですね。笑 ただ、ブレーキを踏んで完全に停止する最後一瞬のコントロールの難しさは感じました。どうやってもカックンと止まります。個人的に、信号待ちで停止する際に可能な限りなめらかに止まりたいのです。分かりますかね?同乗者が止まったことに気づかないぐらいの。これに関しては許容範囲が人によって大きく異なるものだと思うので、自分が少し厳しめなだけかもしれませんが。
ブレーキに限らずこのクルマすべてに関していえるのが、Audiの最小クラス車でこの性能なら、これより上の欧州車って一体。。。
 
6.ナビが微妙

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内装についてはこれも個人の趣味の問題かなあ。。。と思います。Audi A1の内装は、はっきりいってチープです。まず、ナビがめちゃくちゃ小さい。この小ささはもうかばいようがありません。笑 田舎の一本道などでしか使わないなら問題は無いですが、入り組んだ市街地や合流・分岐の多い都市高速を頻繁に走るのならもう絶望的な使い勝手です。 画面が小さい上に運転席からちょっと離れたところに位置していることもあって、単純に見にくいです。ナビ自体の操作性やデザイン、ナビゲーションの内容などは可もなく不可もなし。タッチパネルではありませんが、個人的にはクルマのナビはタッチパネルじゃないほうが好きです。運転中にナビの画面を注視するのは危険ですからね。慣れればブラインドタッチが可能なハードキー操作の方が、理にかなっていると思っています。ナビについて感じたことはこんなもんです。あと少しだけ大きければよかったのに、なんでこのサイズなんだろう。。。
エアコンの操作パネルやハンドル上のスイッチ類などは特に高級感はありませんが、必要十分といった感じ。シンプルで飽きのこないデザインだと思います。
唯一困ったのがワイパーの操作。ウインカーとワイパーの位置が日本車と逆なのにはわりとすぐに慣れましたが、ワイパーの操作がちょっと複雑というか、独特です。そもそも、雨を感知してワイパーが自動で作動する機能が付いているというのも知りませんでしたし(笑)。
 
7.エクステリア

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エクステリアは個人的にはとても大好きなデザイン。小さくてもしっかりAudi。特に良いと思ったのがヘッドライトのデザイン。上の画像ではポジションランプを点灯した状態ですが、これが本当にカッコいい。なんか近未来的で男心をくすぐられます。欧州車にはデイライトを装備したクルマが多いですが、こういった光り物のデザインはAudiが一番カッコいいと思います。

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よく見るとちょっとチリが合ってないように見える箇所もあるので完璧とは言えないですが、まあぜんぜん許容範囲内です。ボディがホワイトで各ピラーとルーフがブラックに塗り分けられているのがオシャレですね。オプションで有料だったら普通に付けませんが。笑

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サイドからみたらこんな感じ。ホイールが15インチだったか16インチだったかのわりと小さめのものが装着されていましたが、これを17インチとかに変えると一気にスポーティな見た目になるかもしれませんね。audiの「Sportback」というボディ形状はいわゆるハッチバックになるのですが、これは小さなボディでもバランス良く見えていいですね。バックで駐車するときに後ろの距離感が掴みづらいというデメリットもありますが。。。

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後ろから見るとちょっとかわいい感じがしますね。笑
こうやって見ると小さい車体の割にはおしりがどっしりしている印象を受けます。フロントほど作り込んだ感はないものの、日本車のようにゴチャゴチャせずスッキリしていて良いと思います。
 
8.燃費

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地元で温泉巡りをしているとこんな道も通ります
燃費は思ったよりも良かったです。今回は高速道路と田舎のわりと空いている道を走ることが多かったこともあってか、瞬間燃費はだいたい15km/L前後をウロウロしていたと記憶しています。高速道路だと20km/Lは下回りませんでしたね。欧州車って燃費の良いイメージがなかったのでこれはちょっと驚きでした。
9.まとめ
今回は4日間のレンタルということで決して長い期間とは言えない時間をこのA1と共に過ごしましたが、短い時間でもしっかりと良さを感じることができました。コンパクトカーなのに乗り込んだときの安心感や運転しているときのガッチリ感などは日本車には無い感覚で新鮮でした。
このA1、新車で必要なオプションを装備していくと価格が350万を軽く超えて乗り出しは400万円近くまでいきます。これを安いと思うか高いと思うかは人それぞれの価値観によるものが大きいかと思いますが、さすが、プレミアムコンパクトというだけあって価格もかなりプレミアム。

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ただ、僕としてはこの価格を払ってでもこのクルマに乗る価値はあると思います。

欧州車のコンパクトカーは有名なものではVWのゴルフやポロなど、A1よりも価格の低いものがあります。特にゴルフはまだ乗ったことがないので、ゴルフを運転してから自分の中でのA1の評価がどう変わるかですね。